外壁塗装にかかる期間とは？実際の期間について詳しくご紹介

塗装前の準備

最初に外壁塗装作業をすることを、周辺住民の方に伝えなければなりません。一般的に、外壁塗装は10日から14日ほどの日数がかかることになります。この間は騒音や臭いなどが発生することになりますので、挨拶もなく開始してしまうと苦情の原因になってしまいます。

周辺住民の方が工事を快く了承してくれる方々ばかりであったとしても、マナーとしてお伝えすることは大切です。在宅状況や範囲によって変わってきますが、半日から2日ほどを目安として考えておきましょう。

続いては、塗装作業を開始するための下準備です。家全体への塗装というのが基本となりますので、高い位置にアプローチできるように足場の設置をしなければなりません。この足場の設置にはかなりの騒音が発生しますので、やはり挨拶は重要なポイントだといえるでしょう。

足場の組み立てが終わり次第、家全体を囲うように保護シートを張ります。保護シートを張ることで、塗装作業中に塗料が風などによって周辺に飛散してしまうといったトラブルを防ぐことができます。このような足場の組み立てと保護シートの設置に、おおよそ1日は必要です。

塗装前の処理

塗装するための準備が完了した後は、外壁表面をきれいに洗浄する作業に移ります。外壁は普段雨や風となどに晒されており、元の塗料が剥がれている可能性があります。いきなり塗装してしまうとすぐに塗装が剥げてしまい、やり直すことになってしまうので、より丁寧に洗浄しなければなりません。

外壁の洗浄には、高圧洗浄機を使用することがほとんどです。表面の汚れなどを浮かせてそのまま洗い流せるため、効率よく作業を進めていくことができます。

ただし、水が周囲に飛び散ってしまうというデメリットもあるため、場所によってはブラシなどで静かに汚れを洗い落とすケースも出てくるでしょう。高圧洗浄機だけでは落ちないような頑固な汚れがあった場合、バイオ洗浄という薬剤を使用した洗浄を行うこともあります。

外壁の洗浄には3日ほどかかることになります。洗浄作業自体は1日で完了することがほとんどですが、その後の乾燥に約2日かかるという計算です。

ただし、夏場のように乾燥しやすい季節などであれば、乾燥にかかる日数は短縮されます。一方汚れがなかなか落ちず、洗浄作業が1日では終わらない場合もありますので、若干前後するものだと考えておきましょう。

洗浄後は下地処理を行います。元の塗料で剥がれ落ちそうな部分をあらかじめ処理しておいたり、塗料が定着しやすいように表面を平らにしたりするなど、さまざまな作業を進めていきます。

また、ひび割れ補修といった、ベースとなる外壁そのものの状態を整えるための作業も欠かせません。劣化具合がそれほどひどくなければ1日で終了しますが、2日以上かかってしまうケースもあります。

塗装作業

塗装作業は下塗り、中塗り、上塗りの3段階で行われます。下塗りとは、外壁部分と塗料がしっかりと接着していけるようにするための塗装であり、専用の下塗り塗料を外壁全体に対して塗布していきます。塗装の基礎となるものなので、丁寧に行わなければなりません。

下塗りが終わった後は、中塗りと上塗りという形で2度に分けて塗装していきます。外壁にしっかりと定着させることで、劣化スピードもより緩やかになります。

塗装に関しては、洗浄のときと同様に、それぞれ塗装後にしっかりと乾燥させてから次の工程に進まなければなりません。塗装して完全に乾燥させるという手順を3度繰り返すような形で進めていきます。

塗装と乾燥に1日を要するため、塗装作業全体としては3日以上の日数が必要となります。季節によって変わることもあり、場合によっては5日以上かかることも少なくありません。

作業後の点検や撤去作業

塗装が完了した後は、点検を行います。塗りムラや仕上がりに問題が発覚した際は修正をしなければなりませんので、満足できる仕上がりになっているかどうか丁寧に確認をしていきます。

塗り直しのことも想定の範囲内であるため、足場の解体は行いません。点検と修正含めて、1日がかりの作業となる想定です。

最終的に点検で問題なしと判断した後は、足場の解体作業に移っていきます。保護シートも同時に取り外され、塗装作業中に発生したゴミなどもすべてきれいに片付けられます。

この解体と撤去作業に、1日ほどかかることになるでしょう。強雨などの天候次第では、日をまたぐことも考えられます。

まとめ